~つぶつぶScientiaへようこそ!~

イチゴアイスの中に入っている小さな苺のつぶ、海辺で手のひらに残った砂つぶ、乾いた地面に落ちた最初の雨つぶ…小さいことだけど、ちょっと人生が楽しくなったり豊かになる。そんなつぶつぶを探しに行こう。

2019年3月24日日曜日

【報告】科学実験ショー「モシモさんとナンデさん」

科学実験ショー@トモイクフェスティバル2019
「モシモさんとナンデさん」

2019年3月24日(日)開催

前日のみぞれ混じりの寒さが嘘のような快晴の空の下、科学実験ショー「モシモさんとナンデさん」が行われました。3回公演で観客は約80名。すごいではありませんか!
快晴の空と逗子文化プラザ市民交流センター
昨年と同様、行われたのは空気を知るとーってもベタな実験ショーです。ベタなのに、各回とも大変盛り上がってしまいました・・・。よいのでしょうか・・・。
しかも、実験がうまくいかないその度に「実験に失敗はつきものである!」と開き直る出演者に対して、暖かく見守ってくださりなんと申し上げてよいのやら・・・。

開演を待つ人々
今回の「もしも・・・だったら」「なんで・・・なのか」という問いかけは、実はとても難しいものばかり。それにも関わらず、説明を真剣に聞いてくれたり、考えを大きな声で述べてくれたり、真っ直ぐなまなざしで手を挙げてくれたり、「実験ショーのお姉さん」と呼んでくれたり、空気砲のカウントダウンをしてくれたり、キャーこわーいムリーと言ってくれたり、ショーを盛り上げてくれました。
ううう、ありがとう!
これからも、ぜひ正しい「モシモさんとナンデさん」として、科学に興味を持ってくれたまえ!よ!


最後になりますが、ご来場くださった皆様、また、ショーの開催にご協力・ご支援下さったすべての皆様に感謝申し上げます。
どうもありがとうございました!
空気圧の説明に使った板。空気は私たちをいつも押している。下からも押しているのだ~。

終了後の様子。楽しかった~。


【おまけ】
~カガクの粒の中の人のキモチ~
 今回は、何名かの方から、小学校や子供会などで公演をしてもらえないかとお声がけを頂きました。長くカガクの粒の活動をご覧になって来た方にはお分かりかと思いますが、まさかそのようなお誘いを頂けるとはと非常に驚き、また非常に嬉しく思っております。しかし、残念ながら現在、カガクの粒では、出張授業は行っておりません。
 お誘いの際にお答えしたことなのですが、カガクの粒の中の人の思いとしてもう一度お伝えしたいと思います。

 ぜひご自身で実験ショーを行ったり、サイエンスワークショップにチャレンジしてみてください。

 今回行った実験は次の通り。
1)浮かぶ風船(コアンダ効果を利用する)
2)空気砲(押し出された空気の動き)
3)逆さコップ(大気圧の実験)
4)三角フラスコの中に水風船を入れる(温度と気体の体積の関係)

 これらはすべて、小中学校の理科のトピックでもあり、数十年前から実験ショーの定番ネタです。現代では、原理から材料、やり方まで、様々なウェブサイトや動画サイトで調べることができます。材料も特別なものを用意しなくてもできるように、たくさんの方が工夫しています。それをどんどん活用しましょう。サイトを見て、ご自分で工夫してみてもよいでしょう。子供たちと、大人同士で、地域で、もちろん一人でも、実際にご自分の手を動かして行うことは、実験ショーを受け身で見るよりも、場合によっては沢山のことを知ることができるのではないかと思うのです。一人で不安な時、声をかけてみるとよいでしょう。面白がってくれる人は案外たくさんいるものです。
実験ショーの舞台裏大公開。
演じる順番に左から機材を並べています。
面白がってもらうためには、事前のトークの練習も大切です。
また、公共機関や科学館を積極的に利用しましょう。多くの機関は、大変優れたコンテンツを提供しています。相談すれば的確なアドバイスをくれるでしょう。餅は餅屋に、と言いますが、プロの知見や経験の深さ広さは、一般人は及ばないものです。インターネットでは信頼性に欠けるコンテンツもある中で、科学館が提供するコンテンツやアドバイスに対しては、そのような不安を抱く必要はありません。
 こんな風にして、皆さんご自身の手の届く範囲で、皆さんのお近くで、科学の話が繋がって、そして面白がって楽しんでくれる方が増えるのがよいなあと、中の人は思っております。


(おわり)