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イチゴアイスの中に入っている小さな苺のつぶ、海辺で手のひらに残った砂つぶ、乾いた地面に落ちた最初の雨つぶ…小さいことだけど、ちょっと人生が楽しくなったり豊かになる。そんなつぶつぶを探しに行こう。

2013年6月5日水曜日

【報告】ゆるい科学館ツアー(お試し版)

私がママ友とランチにいったり、PTA活動や、地域の活動をしてきたなかで、「科学」や「技術」についての話題って・・・出てきたかなあ。「占い」や「癒し」などの言葉はよーく出てきますが、「水溶液」とか「電流」なんて・・・。出てくるわけがぬぁい!!
しかし、実はママ友は「楽しいこと」「教育」「自分を変えること」にヒジョーに敏感。

ならば!行きましょう、科学館。
アナタの求めていることがそこにあるかも!?
というわけで、思いっきり身内用企画、やってみました。題して、

『ゆるーく科学館を見学するツアー(ランチつき)』
スケジュール:
2013年 5月某日(水)
10:00~ 科学館見学 @LiCaHOUSe(理科ハウス)(神奈川県逗子市) ※午前中貸切ました。
12:30~ ランチ @黒門カフェ渚小屋( 〃 )
参加者: 逗子市在住のフルタイムでは働いていない主婦、もしくは、専業主婦 5名 
(それぞれ、小~高のお子さんがいます。)
参加費: 今回はお試し版なので、通常入館料200円、ランチ代のみの負担、でやりました。
移動手段: 参加ママの自家用車(7人乗り)

理科ハウスは、逗子市池子にある「世界一小さな科学館」です。今年で5歳なんだそうですが、実は同じ市内にいても行った事のない人がまだいます。確かに小さいですが、コンテンツがすごいです。行ったことないなんてもったいない話です。
今回の参加者は、ほとんどが理科ハウス初体験で、しかも理科は「苦手だった」か「得意じゃない」か「嫌いだった」方たち(汗)。この企画、無謀だったかも・・・!?一体どうなるのでしょう!?

1)理科ハウス到着、いきなりの洗礼
車で到着。館内に入ると、森館長と学芸員の山浦さんが優しく出迎えてくださいました。まずは、入館料を払います。
入館料支払い・・・なんと、これが最初の実験になっています。いきなり、実験です。皆が???と思っているうちに、館長の説明がすでに始まっていて、主婦たちはそれにまんまの乗せられていくのです。恐るべし、理科ハウス。
唖然。入館料から実験・・・どうなる私たち!?
入館料支払いは、金属の話⇒電気の話⇒コイルの話⇒ラジオの話⇒音の話、とどんどん広がり、ついには電磁波の波長の話まで行きましたんですよ・・・。目の前のことから話がこんなに広がるなんて!!200円で宇宙までいっちまったよ、あたしたち。

2)主婦たちは発言する
そこから、次々にいろんな展示を見てまわり、館長や学芸員さんのお話に耳を傾けました。
「のぞき」もしました。「おにぎり」を手に乗っけたりつまんだりしました。一見どーってことないことなのに、それに付随する話は、実に深い!!
・・・というより、アタイは非常に非常に驚いた。もう、アタイは人間不信です。
そこの主婦!理科嫌いっていったくせにー!そんなに楽しそうに、きゃーきゃー発言して~!!いろんな言葉を知ってるし、質問もできるし、よく考えるし、うそつき~!!
こんな調子なので、みんな帰りません。質問、疑問も止まりません。お話にかぶりつき。
かぶりつきの主婦たち。帰る気配なし。
話はつきませんでしたが、ランチの予約もあったので12時で強制終了。これはあと何回か、行かねばなんねえ、ということになりました。
予定の時間を30分以上もオーバーして丁寧に対応してくださった理科ハウスの皆様。心より感謝申し上げます。(お二人ともお腹空いてたと思うんだけど・・・ありがとうございます)

3)みんなの発言
今回、一番多かった発言は「えー、何でえ?」です。それは楽しそうに言っていました。今回聞いたお話は、実はほとんど私たちおばさんが小学校、中学校で習ったこと。
その当時は、なんでだろう、って思っていたかな?
そして今まさに、自分たちの子どもが習っている所。
子ども達は、なんでだろうって思えているかな、そんなことも思いました。
ほかにもこんな発言がありました。
「科学って身近なところにあるのね」(共振の話をきいて実体験があった方)
「どの口がいった?この口が言った!」(植物の細胞のお話を聞いて、ミトコンドリアと思わず口にしてしまった方)
「夢のような時間だった」(理科は得意じゃない、むしろ苦手だったといった方)
「今度は子どもと来よう」(複数の方々)
え!どうですか!いいじゃああーりませんか!いい、ママ友タイムじゃあーりませんか!!

4)私の感想
① 仲間で行く
私自身は、科学館やプラネタリウムに行くのは好きで、普通は一人で行きます。およそ素人が入り込んではいけないサイエンスカフェにも、偉そうに行ったことがあります。基本的に恥知らず、あつかましい自分勝手な人間ですんで。自分のペースで調べて、自分ひとりで好きなところをまわる。それはかなり楽しいです。しかし、今日は仲間で行くことにとても意味があることを改めて認識しました。
なぜなら、たった5名だったけれど、5名が5名の意見や考えがあり、私の知らない知識を持っている。お互いがお互いの発言を補ったりする。そして、実験の予想を組み立てていく。結果を共有して喜ぶ。これは一人で行くのとは全く違う充実感であり、楽しみなのだな、と痛感いたしました。
これは、「学校」!?「学校」の意味、こんなところにあったんだな。恥ずかしながらいまさら認識した~。

②大人だけで行く
今回は大人だけで科学館へ行くことにこだわりました。それは、わが子と科学館へ行った時「大人と子どもの知識の獲得のペースは違うんじゃないか?」という疑問があったからです。
昭和生まれだからでしょうか、アタクシは、見学スタイルが「手書き」です。一ページ目から読んでいかないととっても混乱してしまいます。しかーし、平成生まれだからでしょうか?子ども達の見学は「タッチパネル」か!?というくらいスピードが速い。
アイツ絶対に全然見てない(ぷりぷり)と思い、帰り道に問い詰めると、断片的にだけど、私よりはるかに多くいろんなところを覚えているし、見ている・・・。何度、「え?書いてあったじゃん」とか「展示してあったじゃん」と言われたことか・・・。
きぃいいいっ!!くーやーしーいー!!!!
というわけで、「手書き人間」同士で、肩を寄せ合って細々と行く機会も必要だ、と思ったのです。今回集まった人たちが、果たして「手書き」だったかは分かりませんが、少なくとも、子どものペースにあわせずに、自由に発言できたのではないかと思っています。もし子どもがいたら、あんな発言はありえなかったと思うのです。

5)ランチ
大人のための大人の科学館めぐり、しめはランチです。
これは、もう、主婦の必須アイテムですからね。地域でママ友を作ろうと思ったらこれに参加しないと、なかなか「友」にはなれないかもしれませんです。(いや、そんなことないですよ)


黒門カフェ渚小屋は、海を目の前に眺められる、小さなカフェです。本当にステキよ、ここ。こんなお食事が出ました。世の中の働いているオトーサン、オカーサン、ホントごめんなさい。あたしたち、こんなもの食べましたー!!
 
将来のある子どもや若い人が科学を学ぶのは分かるけれど、もう人生半分を過ぎた大人が科学を学ぶ意味ってあるんでしょうか、と、実は私はいつも思っています。
わかりません。 
わからないけれど、楽しいんですよ。
今までの記事でも書いてきましたが、科学者というのは本当にシビアな世界に生きているのでしょう。それは一般人には想像もできないシビアさなのでしょう。けれども、予想して、実験して、発言して、また考える、そういう過程って、科学者じゃなくたって、どんなにお年寄りになっても大切なことなんじゃないかなと思うのです。
ただそれだけの気持ちですが、またこんな企画をやろうと思っています。
というわけで、ぜひ、逗子にお越しの際は、理科ハウスへ行ってみてね~!渚小屋もね~!

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