~つぶつぶScientiaへようこそ!~

イチゴアイスの中に入っている小さな苺のつぶ、海辺で手のひらに残った砂つぶ、乾いた地面に落ちた最初の雨つぶ…小さいことだけど、ちょっと人生が楽しくなったり豊かになる。そんなScientia(スキエンティア)=知=のつぶつぶを探しに行こう。

2013年9月24日火曜日

イベントのご案内 2013年12月

本イベントは終了いたしました。当日の様子は当ブログの【報告】Sweet Science『渚の宙の眺め方』①②をご覧下さい。ご参加頂いた皆様誠にありがとうございました。

日々、ちょっと素敵なことを探しているアナタに朗報です。
少し先の話ですが、小さな初心者向けのサイエンスカフェを企画いたしました。

「サイエンス?なんか、地味そう・・・」
「私ブンケーだし、今さら・・・」
「星のお話?聞いてもすぐ忘れちゃう(クスっ)」
「天文?難しいのはパス~!」
などと、ドン引きのアナタ。
大丈夫です。

なぜなら
1)会場から海に沈む夕陽が見える。ああ、それだけでラグジュアリー。
2)ドリンクを飲みながら聞いてよい。
3)後半は軽食も出るので、食べながらでよい。
4)分からないことがあったら質問してよい。おそらくアナタの疑問は、皆の疑問。
5)質問せず、聞くだけでもよい。
6)ジーパンで来てもよい。
7)夜空を見上げられたら、すでに天文入門完了である。
だからです。
ね、大丈夫でしょ?

知らなかったことを知る、忘れていたことを思い出す、知っていることを聞いて確認する。そして、自分で考える世界が広がっていく。ねえねえ!それって素敵じゃない!?
いわゆるブンケーの人でも、そんな風に楽しめるサイエンスイベントがあったらいいな。
そんな想いで企画いたしました。

定員はたったの15名です。先着順です。
皆様のお申込みを心よりお待ちしております。

 
 Sweet Science @ 渚小屋 vol.1
「渚の宙の眺め方」 
2013年 12月7日(土)17:30~ (開場17:00)
場所:黒門カフェ 渚小屋 (神奈川県逗子市新宿1-4-7) 
参加費:3500円(ワンドリンク・軽食付)
※追加ドリンクは一杯500円
講師プラネタリウムプランナー かわいじゅんこ さん
 
   


★お申込方法★
下記をご記入の上、メールでお申込み下さい。
①お名前  
②メールアドレス  
③参加人数  
④当日連絡のとれるお電話番号
⑤かわいじゅんこ先生にきいてみたいこと、星空についての質問
申込み先: kagakunotsubu@gmail.com

○先着順でお受けいたします。
○お申込後、数日経っても受付完了メールが届かない場合は、090*5321*5660までお電話下さい。
○定員になり次第、キャンセル待ちに移行させていただきます。


★会場地図★



2013年9月8日日曜日

「放射線」を知る旅 3日目

3日目 霧箱にもどる

放射線のことをちゃんと勉強してみようと思ったきっかけは、霧箱の観察でした。
その後も、時間があって、ドライアイスを手に入れられた時によく一人で観察していましたが、今日はリアルなお友達を誘って観察してみることにしました。外は生憎の雨でしたが、お友達(普通の主婦)2名が、子どもを連れてやってきました。子どもは1年生と4年生の女の子。
さてさて、どうなるかな?
その手順ごとに出てきた感想や疑問を中心にお話しましょう。

注意)霧箱の実験には、ドライアイスやエタノールを使用します。どちらも間違った使い方をすると大変危険です。適切なリンクを参照して、必ず大人と一緒にやって下さい。また、下記リンクでは大変使いやすいキットが購入できます。詳しい説明書も入っていますので、初めての方はご購入をオススメします。
【キット購入先】 「オキドキサイエンス 霧箱キット」
【霧箱の作り方解説】 「サイエンスの森 霧箱を作ってみよう」
 


1)ドライアイス到着
いつもはスーパーでもらってくるドライアイスですが、試しにインターネットで注文してみました。
1Kgのスライス×5枚。

指定した時間きっかりに届きました。(はっきり言って、個人で頼むのは高いです。普通の人はスーパーでもらってください。私の場合は、今後皆でやろうぜ!みたいなことになったときにどんなものか知っておきたい、という単なる好奇心で買ってしまいました。食費を細々削れば出せない額じゃない。思い切って投資だ!)
「なんかあ、ドライアイスらしいんだけどお。開けるとき、気をつけてくださいね」という怪訝そうな宅配便のおじさん。
ふふっ。ええ、ええ、わかってますよ。だって、このアタクシが注文したんですもの!

2)砕きます
ドライアイスはなるべく細かく砕きます。
軍手を着用します。板のまま使ってもいいのですが、容器の大きさに、ピッタリはまるように切るのは家庭では難しい。だから砕いて細かーくするのです。

★ドライアイスって、何の固まりか知ってる?
★気体が凍るって不思議だよね。
★火傷って、熱湯だけじゃなくて低温でもなるんだね。
★火傷って、どういうこと?皮膚がどうなってんの?
などなど話しながら、玄関でごんごん叩きます。氷より簡単に壊れます。
砕いたら、さらに篩(ふる)います。おーーーー!細かーい!粉雪みたーい!
(でも、触ったら火傷しますよ、だめですよ)
約1Kg粉々にしました。

3)観測容器を作ります
この観測容器は、市販のものを真似たものです。材料はほとんど100円ショップで手に入ります。容器は、大きさの違う、重ねるとピッタリ入れ子になる(これを探すのに苦労しますた)、透明のタッパーを二つ使いました。※インターネット上では、この形以外にも様々な作り方が紹介されています。ご自分が手に入れやすいもので試すことが大切かなと思います。

小さいタッパーの底には黒い画用紙。そして容器上部のふちには、スポンジ素材の隙間テープをぐるりと貼ります。

この隙間テープにエタノールをスポイトでしみこませます。下にたれないように満遍なく、たっぷりと。スポイトなんて、子ども達は使うのが初めて。しみこませたエタノールは、写真のプラスチック容器約一本分。結構使いました。タッパーが結構大きいもんね。

さて、感想。
★くさい(小1女子)
★風上(扇風機の近く)に行けば臭くないよ
★スポイトより下にいれば、あんまり匂わないね!
★エタノールは火気厳禁だからね。
★うわ、手についた!(ダイジョブだよ、すぐ蒸発しちゃうけど、ティッシュで拭こう)
などなど。
食品用ラップフィルムをぴったりかぶせて、輪ゴムで止めます。
大きいタッパーの底には断熱材(ぷちぷち)を敷きます。そしてこの上に先ほどの、粉末状のドライアイスを乗せましょう・・・

ぎょぎょ!!さっきまで粉末だったのに、もうくっついて固まってる・・・。
なので、手順2)を最初からやり直しです。とほほ。粉末の状態で先に容器に入れるか、手順3)を終わらせてから砕けばよかった。
でも、二度目は早い。ドライアイスの粉雪を断熱材の上に乗せて、その上に小さいタッパーを重ねました。

4)見えるかな
粉末のドライアイスは、小さいタッパーの底にぴったりくっついて、内部がよく冷えます。5分くらいでうっすら霧が出てきました。横から小さなLEDライトを当てるとモヤモヤしているのが見えます。

科学未来館のコミュニケーターさんに聞いた話では、エタノールの霧(過飽和状態)を作るのには、温度の差が大事なんだそうです。差が40度ないと霧ができないんだって。霧作りは成功です。
ところが、のぞき窓になっているラップフィルムがどんどん結露してきちゃう。
私が一人でやったときはそんなに結露しなかったのに。ティッシュでフキフキしながら粘ります。

★霧が対流しているように見えるね。
★室内の湿度が高いからこんなに結露しちゃうのかな。
★なかなか、見えないね。
★見えた!(小4)
★どのくらいの長さだった?
★このくらい(2センチくらい)
★それ、α線だね。
★ねえ、これってどこから来てるの?
★宇宙からとか、地面からとか、空気中にも含まれてるし。
★もっと速い速度で飛んでるのかと思ったけど、意外ともやーんと飛ぶね。
★えー、結構速いよ。
★マントルを入れたのも見てみようか。
★こっちはやっぱり結構飛んでるね。
★線源なしで、もっと見えたんだけどなあ・・・悔しいなあ
★・・・・・(無言で観測)
★もう飽きちゃった(小1)

確かに~!
あんまりよく見えないのをじーっと耐えるのは飽きちゃうね!子どもは正直!
私が過去にやったときにくらべて、今日は全然見えない。霧はばっちりできているのに。なんでなんだろ。雨だからかなあ?そんなの関係あるのかなあ?
納得いかないけど、まあ、おやつタイムにしましょうか。


5)おやつタイム
おやつを食べながら、雑談です。最近の学校のこと、地域のイベントのこといろいろ。
そのうち、放射線の飛跡をうまく見られなかった、諦めきれない大人が、おしゃべりしながらまた観測を始めました。子どもはもう飽きてきています。
でも雑談の中からいろんな話がでましたよ。

★山の上に登ると、もっと見えるのかもな。
★空気が薄いからとか?
★宇宙に近いほうが、宇宙からの放射線は沢山飛んでるんだって。
★知ってる。飛行機に乗ると高いらしいよね。
★でもさ、レントゲンとかでも浴びてるんだよね。
★被曝にもいろいろあるんでしょ?
★そうそう、内部被曝と外部被曝ってのがあってさ。
★たとえばさ、鉱山とかでさ、放射線量が高い地域の人は、発がん性が高かったり?
★いや、そういうわけではないって読んだよ。ラムサールって所や北欧は自然放射線が結構高いけど、別にばたばた人が死んでるわけじゃ・・・。
★塩分取りすぎとか、病気の原因はほかにもあるね。
★でも、放射線を浴びると細胞が壊れる。
★放射線は、自然のと原発事故で出たのと、種類が違うんでしょ?
★えー。自然も人工も同じだよ。元素の種類はいろいろあるけど。
★飛跡、あんまり見えないね。雨だからかな。
★えー、雨って関係あるの?
★分からない。
★霧って、普通の霧じゃだめなの?
★だめだと思う。よくわからないけど。
★泡盛とかじゃだめなの?
★だめだと思う~。

★事故後にさ、部活で雨の中ランニングしてる中学生には、さすがにちょっと心配だったな。
★うん。
★この観測、子どもには線源を入れたものの方がいいね。飽きちゃうね。
★カリウムの中にも放射性カリウムがあるんだよ。
★じゃ、バナナとか、入れてみる?
★ジャガイモとか?(笑)
★カリウムは一定量になると、体内から排出されるらしい。
★線量計があればいいんだけど。
★線量計もいろいろあるよね、ガイガーカウンターだっけ?スゴイ名前のがいっぱいあるよね。
★でもあれも、使い方もいろいろなんじゃなかった?
★よくわからないね。
★(福島県産の)食べ物って大丈夫なの?
★流通しているものは、ちゃんと検査されていると思う。
★風評被害あるね。
★あー見えないね。これさ、飲みながら見るといいかもね。
★ワインと星空の会みたいな?
★そう、ワインと霧箱の会(笑)霧箱バー(笑)
★やろう、やろう。

とりとめもなく、でも、いろんな疑問や感想。自然放射線はあんまり見えなかったので、不成功といえば不成功なんだろうな。何がいけなかったのかな。よくわかりません。条件の設定の仕方もよくわからないから・・・
でも、全く見えなかったわけじゃない。
今度大きな霧箱を見に、科学館へいこうね、と4年生の女の子と約束しました。「今日の夕飯、何にしようかな」そんなことを話しながら、解散となりました。

6)終わりに
私を含め、今回参加した、普通の主婦の持つ放射線の知識はだいたいこんな感じです。原子力発電所の近くに住む人々、住んでいた人々、科学者、問題意識をもつ方たちから見たら、本当に、お気楽なけしからん会話なのかもしれません。2年以上たってもまだ、とお叱りを受けてもしかたないでしょう。
なので、専門知識を持っている人がいてくれたらよかったな、とつくづく思いました。勉強したつもりだったけど、いざとなると、私はやっぱり「よくわからない」ばっかり。自分の得た情報にまったく自信がもてなかったです。はい。専門家のお話を聞きたい。
それから、低学年の子どもには、ちょっとキツイ観測だと思いました。じっと耐える時間が長いからです。地味なんです。お子さんにも個人差があると思いますが、地味にじっと耐えるのはなかなか大変なことだと分かりました。でも、線源を入れて見えるのと、入れないで見えるのとでは、話の持って行き方が大きく変わるのではないかと思いました。

ぶっちゃけ、今回の結果に凹みました。でも!でも!めげずにまたやろうっと。
とりあえず、ドライアイスが余っているから、明日の朝、もう1回やろ。
最後に、雨の中来て下さったお友達、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。