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2013年3月23日土曜日

ガリレオ・ガリレイのお話

カガクの人、といえば、この人。Yes! Galileo!
ガリレオ・ガリレイを語らなくてはなりませぬ。偉大なる科学者は、偉大なるロックバンドQueenの『ボヘミアン・ラプソディー』にも出てくるくらいですから、いかに偉大かわかるでしょう。
ガリレオについては、あまたの素晴らしい書物が出ておりますのでそちらをお読みください。・・・いや、でも、それだとこのブログが終わってしまうので、ちょっとだけ、どんなふうにすごいのか紹介してみましょうか。

ガリレオは1564年2月15日に生まれました。バレンタインデーの翌日です。すごいですね。
そして子どもの時から、ものすごーく好奇心が旺盛で、とにかく観察実験を山のように、それはそれはたくさんしたのです。1601年に当時としては超~高性能な望遠鏡を手に入れてからは、毎日毎日、来る日も来る日も、夜空や太陽を観察しまくりました。
これは、実は、今の研究者と呼ばれる方たちがしていることとおんなじなんですね。すごいですね。
地味なんですよ、研究畑の人って。
スーパーカミオカンデというスーパーな装置を使った実験も、本当に地味に同じようなことが毎日繰り返し行われているんですよ。うちのおかずが地味に毎週同じなのと同じなんですね。すごいですね。


『望遠鏡で見た星空の大発見』(ガリレオ・ガリレイ著 板倉聖宣訳2013年 やまねこブックレット)
それで、ガリレオはこの観察を1610年に本にしました。『星界の報告(せいかいのほうこく)』という本です。2013年になって、板倉聖宣という方が、この本をとってもわかりやすい日本語に訳しなおしました。タイトルも思い切って『望遠鏡で見た星空の大発見』(2013年 やまねこブックレット)と変えちゃった。
ガリレオ、観察しすぎ!!ということが分かる本です。
皆さんが毎日継続していることって、何ですか?毎日継続って、いつも3日で終わっていませんか?ガリレオはそうではないのです。だからすごい。

ガリレオは、その観察と実験をもとに偉い人にはむかうような内容でもはっきりと説明することができる人でした。これも、今の科学者の常識ですけどね、その当時は常識じゃなかったんですね。すごいですね。時代の先をいっています。

今でも、ママ友に向かって
「お宅のお子さん、問題ありよ」とか
「あなた、その服全然似合ってないけどお」
なんて言ったら、それはそれは大変なことになりますね。もうランチに呼んでもらえなくなりますよね。うざいからですよね。あまりはっきり意見を言わないほうがいいことが多いですね。(※想像です)
『ガリレオと地動説』(英語タイトル Galileo for kids)(Richard Panchyk著 大森充香訳 2009年 丸善ジュニアサイエンス)
そんなガリレオの偏屈なところが書かれている本が『ガリレオと地動説』です。これを読むと天才ガリレオがどのように育ったかがわかりますよ。世の中のお母さん、天才を育てたいなら必読!!ただし、ガリレオは、「若干ウザイ人」かも…ということも分かる本です。複雑ですね、悩みますね子育て。
この本にはガリレオが行った実験を自分でやってみようというコーナーがあって、ガリレオ気分に浸れます!!いずれにせよ、ジュニア向けなのはもったいないくらいの内容なのです。

ガリレオがすごいのは、いい実験ができるようにいい実験装置にもこだわったことです。ほとんど職人。さくさく動かすには、iphonは常に新しいバージョンがいいでしょ?生クリームも手動でカシャカシャより、電動でウィーンのほうがいいでしょ?(ちょっと違うかな。)
その装置の精密さを「美しい」とまで言った本が『世界でもっとも美しい10の科学実験』(ロバート・P・クリース 青木薫訳 2006年 日経BP社)です。

そんなスゴイカガクの人、ガリレオが、ちょっと寂しい晩年を迎えることは皆さんも知ってると思います。有罪判決を受けちゃうんですよね。その寂しい感じをよーく表しているのがピーター・シスの『星の使者』という絵本です。
『星の使者』(ピーター・シス 著 原田勝訳、手書き文字大川修、1997年 徳間書房)
(やったー!!絵本だ!!)
※絵本なんですけどね、内容が濃いし、本を横にしたり縦にしたりまわしたりしないと読めないところがあります。
この有罪判決、カトリック教会が冤罪にしたのは、な、な、ななんと!1992年10月!!
(最近じゃん!)すごいですね。だから今ありえないと思っていることも、300年後に当たり前田のクラッカーになっているかもしれないんです。日本の新発見のために、日本の科学の研究費はケチったり、仕分けしちゃうのはよくないわけです。実験や観察は未来を育ててるんだもん。

もう一つ、ガリレオが晩年寂しいのは失明しちゃったことです。望遠鏡で太陽を観察しまくったからです。あ、これ、どんなにガリレオファンでも、真似しちゃゼッタイにダメです。肉眼でもだめです。今の時代の天体望遠鏡で太陽を観察したら、あっと言う間に、ジュって網膜焦げますよ~!!偉い天文台の人も『ガリレオがひらいた宇宙のとびら』(渡部潤一著 2008年 旬報社)で、「網膜は一度損傷すると、二度と再生しません」って怖いことを言ってますから~。

未知の分野の研究⇒権力に屈せず論文。今の科学者の当たり前の姿ですが、ガリレオは当たり前じゃなかった時代にそれを、当たり前のこととして行ったから、すごいんです。多少ウザくってもいいじゃないですか!和民に入るとき、喜んで靴を脱ぐのは当たり前ですけど、スターバックスに入るときにも靴を脱ぐようなもんですよ、皆さん!そうです!脱ぐ根拠があれば、スタバの店長の目など気にせず、脱いで論駁したらよいのです!

結論:ガリレオは 靴を脱いだから 17世紀初頭に科学者の鏡だったからすごい!
(ガリレオ・ガリレイのお話 おわり)


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